ご案内
5年間は基礎を積んで自分に適した分野を決める期間ととらえる。
ベンチャー企業に行って体験を通じていろいろなトライアルをやるのも一つの訓練の場だし歴史のある大企業のなかでこれまでの蓄積を学びながら自分の基礎をつくつていくのも一つの出発点である。
安定とチャレンジもちろんずっと安定がいいのではなくて安定とチャレンジはいつもコインの裏表である。
役所のようなところに勤務すれば安定はあるかもしれないがチャレンジングなところは(これからは増えてくるが)いまのところ少ない。
また、ベンチャー企業であればチャレンジングなところは強いけれども安定性が低い。
この2つのトレードオフをどう自分の志向にマッチさせるかが個々人の課題だ。
規模も大きくてしかも安定とチャレンジを両立させている会社の例としてたとえばSがある。
Sの経営戦略をずっと追っていくと、時代の先読みを常にしており、自己改革を先手を打ってやっている。
Sブランドの価値を高めるためにアイボを出したりいろいろ手を打っている。
Sはかつて事業部制を取っていたが、それをカンパニー制に改め、さらにそれをネットワークカンパニー制に改めている。
これはほとんどの企業でまだ見られないことである。
ハードの収入による電機会社ではなく、ネットワーク・ビジネスモデルを持ち、それを通じて次のブロードバンド時代に対応しようというものである。
出井仲之会長は、「ブロードバンド時代になってどういうふうになるかわからないがすべての家電が通信でつながる。
そういう情報家電の世界でビジネスをつなげていけるかどうかが次の勝負になる」と述べている。
安定とチャレンジの両立を個人でめざす場合も自分の売り物をつくることが出発点である。
会社を移りたい私のところにも実はH大学の教え子から「転職したい」という話が年がら年中入ってくる。
なかにはNTTのような有名企業に入社した人から、そういう相談が寄せられるので私はその際必ずいう言葉がある。
「次に移ろうとしている会社について、どれぐらい調べたか」ということである。
ヘッドハンターから誘われている、あるいは中途入社の公募がなされているといっても候補の会社の実情は調べられていないことが多い。
人事部の人は、採用したいからいいことをいうわけで裏を取らなければならない。
絶対に必要なのは自分のルートで探したその会社の社員から企業風土なり仕事の仕方を聞くことである。
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